こんにちは、甘エビ大好きなあなたに朗報です!
- 甘エビの旬の時期はいつなのか?
- 主産地や漁獲量はどれくらいなのか?
- そして甘エビの選び方や食べ方のおすすめは何なのか?
今回はこれらの疑問に答えていきます!
甘エビは美味しい
甘エビの正式名称は『ホッコクアカエビ』というタラバエビ科のエビ
北太平洋の水深300m~500mほどの水深の海底に生息。
甘エビは深海の冷たい海水の中でもエサを分解吸収できるように、『タンパク質分解酵素』を多く含んでいます。
その証拠に、獲れたての甘エビはあまり甘くありませんが、一日ほど時間がたった甘えびの刺身は自分の持つ分解酵素の効果で、『トロッ』と甘くなるんですよ。
甘エビの旬
甘エビは一年中漁獲されていますが、特に水温が低下する晩秋から春にかけての時期が旬と言われています。
実は甘エビ、成長の過程で性転換する特殊な生態をしています。
甘エビの寿命は11年ほどで、孵化して2~3年は『オス』として成熟し、孵化後4~6年の春に性転換しその後は『メス』として過ごします。
この時期は甘エビが卵を持ち栄養をため込んでいるので、身がぷりぷりで甘みが増します。
甘エビの主産地・漁獲量
甘エビの漁獲量と産地ですが、日本では北海道の留萌町や余市町が有名で一番多く、全国の7割近くを占めています。
他にも石川県、福井県、富山県などでも捕れます。
新潟県の佐渡島では「佐渡南蛮エビ」と呼ばれています。
南蛮というと辛いイメージですが、甘エビは辛くありません。でも、赤い色が唐辛子に似ているから南蛮という名前がついたそうです。
獲れたて生きたままの状態で届けてくれるので一度お試しを!
海外の甘エビ
日本以外ではカナダやアイスランドなどの北大西洋でも漁獲されています。
カナダやアイスランドなどの甘エビは冷凍の状態で大量輸入されています。
この甘エビ、実は「ホンホッコクアカエビ」と呼ばれる別種で、漁獲後すぐに船上で急速冷凍され輸出されます。大きさは日本の甘エビと同じくらいです。
国産は生の状態で出回り、輸入の甘エビは冷凍物です。
すぐに食べるときは国産甘エビを、常に刺身のネタとして常備したい場合には、輸入甘エビと使い分けてみてはいかがでしょうか。
新鮮な甘エビの目利き
甘エビは、 刺身で食べると甘くて美味しいエビですが、新鮮でないと臭みが出てしまいます。
では、どうやって新鮮な甘エビを見つけるのでしょうか?ここで、ポイントを3つ紹介します。
頭を見る
甘エビの鮮度は頭部でわかります。
鮮度が落ちてくると頭部が黒ずみ、首の付け根がゆるくなります。
これは『出血の効果』で体内の水分量が減って行くのと、甘エビが持つ自己タンパク質分解により体内の血液が黒く変色します。出来るだけ黒ずみのない甘エビを選ぶようにしましょう。
実はこの、甘エビの頭実は最強に美味いおつまみに変身します。
片栗粉で揚げるだけで感動レベルです!
身に弾力がある
新鮮な甘エビは、触ったときにプリプリと弾力があります。
逆に、殻が『ふにゃふにゃ』としている甘エビは水分が抜けて身が痩せています。
また、触ったときに粘り気がある甘エビも腐りかけている可能性があるので注意。
目が潤んでいる
新鮮な甘エビは、目が潤んでいます。
逆に、目が凹んでいたり、乾燥していたりする甘エビは、古くなっています。
目が飛び出している甘エビも、凍結されたり解凍されたりした跡があるので避けましょう。
甘エビの血は青い?
甘エビは、その名の通り甘くて美味しいエビですが、血液は赤くないんです。実は青いんですよ。
- 甘エビの血液には銅を含むヘモシアニンが含まれ、ヘモシアニンは酸素と結合すると青くなります。
- 人間の血液は鉄を含むヘモグロビンが含まれ、ヘモグロビンは酸素と結合すると赤くなります。
甘エビの身の色
では、甘エビの血液が青いということは、甘エビの身も青いのでしょうか?
実はそうではありません。
生の甘エビは透明ですが、茹でると赤く変色します。
それは、甘エビの身には『アスタキサンチン』という赤い色素のせいで、アスタキサンチンは熱に弱く、加熱すると赤く変化します。
甘エビの卵も青い
甘エビの卵にも『ヘモシアニン』の色素が含まれているんです。その色素は甘エビの卵に蓄積されて青色になるんです。
一見敬遠されそうな青色の甘エビの卵、実は美味しい珍味だったりするんです。
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