日本人のタコ好きは世界NO1
日本人のタコ好きは世界NO1と言われており、年間消費量はなんと
世界全体の約60%にも達するとされています。
日本は、アジア諸国や南欧の国々の中でも、タコを食べる量がダントツNO1の国です。
タコの見た目と性格
タコの見た目は、まるで「宇宙人」のようです。
- 8本の足に大きな頭
- ヌルヌルした足には強力な吸盤がびっしり
- 狙った獲物を逃がさない姿から「凶暴なイメージ」を持たれがち
ところが実は、このタコはとても臆病な生き物です。いつも外敵を怖がり、
ビクビクしながら暮らしています。
タコが臆病な理由
- 身体を守る鱗や殻がない
- 柔らかい身体がむき出しで、大きな魚に襲われたらひとたまりもない
- 身を守るために、岩陰や蛸壺にもぐり込んで生活している
こうした特徴から、タコは「強そうに見えて、本当はとても繊細」な生き物だと言えます。
日本のタコ漁獲量と消費量
1位は北海道
タコの国内漁獲量は、都道府県別では北海道が1位です。
- 主な漁法:タコ壺・釣り・底引き網漁
- 国内の水揚げ量:約5万t
しかし、日本人のタコ消費量はそれだけではまかないきれず、
さらに輸入で年間10万t以上を追加してようやく需要を満たしている状況です。
タコの主な輸入先と特徴
輸入の約70%はアフリカ産
- 主な輸入先:アフリカ諸国
- 特にモロッコ・モーリタニアが中心
- この2カ国で輸入全体の約70%を占める
この地域は「サハラ砂漠」で知られる乾燥地帯で、海への淡水の流入が少ない環境です。
その影響もあってか、タコの成長が良く、生産量も豊富だといわれています。
スーパーでよく見かける「マダコ」は、このアフリカ産であることが多いです。
日本近海の「2大タコ」
それでは、このなかでも日本近海で獲れる「2大タコ」について見ていきましょう。
マダコ
マダコは全長最大約80cm、一般的な大きさは腕を含めて50〜60cmほどになります。体重は2〜3kgまで成長し、市場に多く出回るのは1.5kg前後のサイズです。日本で最もポピュラーなタコで、「タコ」といえばマダコを指すことがほとんどです。学名はOctopus vulgarisで、軟体動物門マダコ科に分類されます。
日本では北海道南部から本州、四国、九州沿岸まで幅広く分布し、世界的にも南極を除く温帯〜熱帯域の海に広く生息しています。岩礁帯や砂地の海底など、水深10〜50m前後の浅場を好み、日中は岩場の陰や巣穴に潜み、夜になるとエサを探して活発に動き回ります。
タコの世界では、力の強い個体ほど良い巣穴を確保し、縄張りを広げていきます。反対に弱いタコは巣穴を持てず、岩の「くぼみ」や「隙間」に身を潜めて暮らしています。マダコの主な産地としては瀬戸内海沿岸や三陸海岸が知られており、そのほか相模湾や日本海側各地など、全国の沿岸で水揚げされています。

マダコは肉食性で、小魚や甲殻類(エビ・カニ類)、二枚貝などを捕食します。長い腕で獲物をつかまえ、クチバシ状の硬い歯で殻ごとかみ砕いて食べてしまいます。体色や体形を周囲の岩や砂の色に合わせて変化させるカモフラージュ能力も高く、天敵から身を守ったり、獲物に気づかれないようにしたりする、非常に賢い生き物としても知られています。
繁殖期は春〜夏ごろで、メスは岩陰などの巣穴の天井に房状の卵を産みつけ、ふ化するまでじっと卵を守り続けます。その間、ほとんどエサをとらずに水を送り続け、子どもがふ化したあと力尽きて一生を終えます。寿命は1〜2年ほどとされ、短い一生の多くを繁殖に費やすと言われています。
マダコは身にしっかりとした弾力があり、噛むほどに旨味が強く感じられるのが特徴です。水分の多いミズダコは柔らかく生食にもよく使われますが、マダコは身が締まっているため、火を通す調理法と相性が良く、から揚げ・たこ焼き・おでんなどの料理で親しまれています。
マダコは一年を通して流通しますが、瀬戸内海や九州などでは夏〜初秋にかけて、地域によっては冬を「旬」とするところもあります。産卵を終えて身が締まり、旨味が増した時期のマダコは特に美味しいとされ、市場でも人気が高いです。
栄養面では、高たんぱく・低脂質でヘルシーな食材です。タウリンなどのアミノ酸も豊富で、疲労回復や肝機能のサポート、血中コレステロール値の調整などに役立つと言われています。揚げ物にしても同量の肉類と比べると脂質が少なく、ダイエット中でも取り入れやすい海産物です。
リンク
真蛸の特徴
- 背中部分に大きなイボがダイヤモンド形に並んでいる
- 雄は8本の足のうち、右から3番目の足の先端がさじ状になった「交接腕(生殖器)」になっている
- 生で食べることはほとんどなく、一般的には「茹でダコ」として販売される
- 体色や模様を素早く変化させ、岩や砂地に溶け込むようにカモフラージュできる
- 日本で最も身近なタコで、寿司ネタや刺身、酢の物、煮物、たこ飯など、さまざまな料理に使われる
日本一の明石蛸
マダコと言えば明石。約2000年以上前に使われていた蛸壺(イイダコ用の小さいサイズ)が発見されているほど、タコ漁の歴史が古い地域です。明石海峡は潮の流れが非常に速く、そこで育ったマダコは、足が太く筋肉質で「陸でも歩く」と言われるほど力強いことで有名です。
兵庫県はマダコの漁獲量日本一の産地でもあり、中でも「明石蛸(明石だこ)」はブランドとして全国に知られています。茹で上がるときれいな小豆色になるのが特徴で、身がぎゅっと引き締まり、濃い旨味を持つことで高い評価を受けています。干しダコやたこ飯、刺身、やわらか煮、天ぷら、焼きダコなど、明石の食文化には欠かせない存在です。
水ダコ
水ダコは全長約5m、体重は50kgにもなる世界最大のタコです。世界記録では、なんと1杯で270kgに達した例もあると言われています。

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別名「オオダコ」や「北海ダコ」とも呼ばれ、主な産地としては北海道や青森をはじめとした三陸沿岸が有名です。冷たい海で育つ水ダコ(ミズダコ)は、日本の北の海を代表するタコと言える存在です。
以前は、マダコと比べて水分量が多く、味が劣るタコと見なされることもありました。しかし近年は、需要や食の好みの変化もあり、そのみずみずしさとやわらかな身質が見直されています。特に「刺身」「酢の物」「タコしゃぶ」などの生食やしゃぶしゃぶメニューで、そのやさしい食感と上品な味わいが人気を集めています。
水ダコの特徴
- 世界最大級のタコである
- 生食が可能で、刺身としても美味しく食べられる
- 水分量が多く、身が柔らかい食感をしている
宮城県志津川の水ダコ
タコは食べるエサによって風味が変わると言われています。宮城県・志津川湾の水ダコは、なんとアワビを多くエサとして食べているとされ、そのことが志津川産の水ダコの味をより上質で豊かなものにしていると言われています。
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タコの体に良い成分
タコやイカは、しっかりと噛まないと飲み込めない食材です。そのため自然と咀嚼(そしゃく)回数が増え、脳への血流がアップしてボケ予防に役立つといわれています。また、よく噛むことで満腹感を得やすくなり、食べすぎを抑えて肥満を予防する効果も期待されています。
どんな栄養素が多い?
タコ類は、ビタミン類・ミネラル類をバランス良く含んでいるのが特徴です。マグネシウム・亜鉛・銅などの含有量も比較的多めですが、「これだけが突出している」という栄養素はあまり目立たないかもしれません。
しかし、実はタウリンがたっぷり含まれている食材でもあります。タウリンに期待できる主な作用はこちらです。
- 血液中のコレステロールや血圧を下げる作用
- 動脈硬化の進行を遅らせ、脳卒中・心疾患などの血管障害を予防する作用
- 肝臓の機能を高め、アルコールの分解を助ける作用
低脂肪・低エネルギーなタコは、ダイエット中にも取り入れやすいだけでなく、身体の調子を整えるサポートまでしてくれる、心強い海の食材なんですね。
まとめ
タコは低脂質・低カロリーで、しかも高たんぱくな「ダイエット向き食材」として知られています。さらに近年の研究などから、タコには「タウリン」がたっぷり含まれており、コレステロールや血圧の改善、肝臓の機能を高める作用も期待できると言われています。
確かに、タコはしっかり噛まないと飲み込めないため、自然と咀嚼(そしゃく)回数が増えます。その結果、脳を刺激したり、満腹中枢が働きやすくなったりと、体にうれしい効果が期待できる食材です。
今回、真蛸と水ダコをご紹介しました。とはいえ、どちらも少し値段が高めで、日常的にはなかなか手が出しにくい食材かもしれません。
- できるだけ安く食材を買いたい!
- できるだけムダなく使い切りたい!
- それでも美味しいタコをしっかり味わいたい!
そんな方には、産地直送タイプの通販や、冷凍で小分けになったタコ商品を上手に活用するのがおすすめです。必要な分だけ解凍して使えるので、食べきれずに捨ててしまう心配も減り、結果的に家計にもやさしくなります。
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