賞味期限と消費期限の違い
食品に記載される期限には賞味期限と消費期限があります。この2つの違いは何でしょう
消費期限
日持ちのしない食品に表示されます。例えば、調理パン・生菓子・食肉・お惣菜など食品表示法によると、食品を摂取する際の安全性の判断に資する期限を表す年月日あります。 1度開封した食品は、期限にかかわらず早めに食べきりましょう。期限の切れたものは食べないようにしましょう。
賞味期限
食品の品質の劣化が比較的緩やかな食品に表示される期限を示す年月日です。例えばスナック菓子・即席乾麺・缶詰などです。2003年に「賞味期限」の用語に統一されるまで品質保持期限またわは、JAS法の賞味期限を使用すればよいとされていました。
賞味期限は美味しく味わえる目安です。 この期限は安全係数をかけ本来の2割ほど期限より短く設定されている場合も多々あるそうです。賞味期限は切れてすぐに食べることができなくなるわけではありません。国は、賞味期限の切れた食品を食べられるかの判断は消費者の責任にゆだねています。このように日付けが過ぎたらすぐに捨ててしまうという問題は日本だけでなく海外でも多くの事例があります。
賞味期限の日付表示を年月日表示から年月表示に移行する動きもでています、歯止めをかけていたのはメーカー側の生産管理・事故時に生産ロットをすぐに追跡できるトレーサビリティ(物流の追跡)などが一つの要因となっています。年月表記が多く広まれば期限月の月末までは賞味期限自体が伸びることになり食品ロスの改善に直結します。
3分の1ルール
3分の一ルールご存じですか?食品業界の不思議なルールで法律ではありません。
賞味期限を3分の1に分け、最初の3分の1を「納品期限」次の3分の1を「販売期限」とします。例えば1つの商品の賞味期限が6か月と設定した場合、製造して2か月以内に小売り店に納品しないと、納品期限が過ぎてしまい売れなくなる可能性が高くなってしますというルールです。
さらに4か月過ぎると更に販売期限が過ぎてしまい、あと残り2か月の賞味期限があるにも関わらず商品棚から撤去されてしまいます。
海外では納品期限自体が長く設定されています。例えばアメリカ2分の1、イタリアでは3分の2とゆとりがあります。この暗黙のルールの為、まだ食べれ売れる商品が廃棄・値崩れを起こす原因になっています。
まとめ
今回は消費期限と賞味期限の違いについて解説しました。消費期限は日持ちしない商品なので期日内に食べきる。 賞味期限は実際は本当の期日よりも短く設定してあり、実はメーカー側の事情まで加味された期限と理解して取り扱うことで食品のロスの削減につながり、浸透すれば地球規模のエコロジーにつながる事を期待してます。
コメント