糠床作りは、発酵に適した初夏が最適
気温が上昇し微生物の繁殖が活発になり良い糠床が早く出来上がります。糠床は乳酸菌や酵母のを多く含みます。これらの微生物は腸内の乳酸菌群を増やしビタミン類を合成したり免疫力を上げる効果があると言われています。一度仕込んだ糠床は、朝夕2回かき混ぜることで数年持ちます。身体に良く、色々な野菜を漬ける楽しみ漬けあがりの楽しみ是非チャレンジしてみてください!
糠床を作る
糠床の基本材料
- 米糠(生)1k
- 天然塩160g
- ミネラルウォーター800㏄
- ビール200㏄
米糠はいり糠ではなく精米している米穀店で乳酸菌のついている可能性のある新鮮な生糠をつかうのがポイント。塩はにがりを含む天然塩が早く馴染みます。水道水には塩素が含まれるためミネラルウォーターを使用してください。ビールは麦芽の酵素とホップの香りを加えるため少量入れます。
①鍋に分量の水と塩を合わせ煮溶かして冷ましておく。半量の生糠に半量の塩水を加えしっかり混ぜ合わす
②残りの生糠と塩水を加え、底から十分に混ぜ合わせ更にビールを加え、糠が水分を含みしっとりとしてきたら旨味と風味付けの為に昆布(10cmほどを2枚)と赤トウガラシ(種抜きで3本)を加える。
基本の漬け方
糠漬けは漬け込むほどに糠床の微生物が活性化し、どんどん美味しくなります。水分が天敵なので水洗いした野菜の水分はしっかりとふき取る事。漬ける野菜は新鮮なものを選びましょう。実際に糠床に野菜を漬ける時、ヘタの部分が上に根の部分が下に野菜が畑になっていた状態で糠床に埋め込むことで鮮度が落ちにくくなる。
糠床のメンテナンス
糠床がゆるくなったら
野菜を漬けているうちに、野菜の水分が出るので糠床はどうしてもゆるくなります。少しゆるい状態なら「キッチンペーパー」などをかぶせ水分を吸水させます。より進行した場合は糠床の一部を窪ませて「スポンジ」を埋め込みます。窪みに水分が集まり「スポンジ」がその水分を吸水してくれます。
糠床の表面が白くなってきたら
これは「カビ」が生えてしまった為です。「カビ」が生えて白くなった部分だけでなくその周囲も厚く大きく取り除きます。漬けている野菜は一度取り出し、糠も別の容器に移して糠床が入っていた容器をキレイに洗浄・消毒してから戻し入れ再開します。
糠床が減ってきたら
糠床は毎日漬けて、取り出してを繰り返すのでだんだん目減りしてきます。糠を補充しないといけないのですが1回に補充する糠の量は200gまで糠を新たに加える際は必ず糠の塩分調整が必要です。糠を少しだけ舐めて塩味が薄いようなら塩をひとつまみ加えてください。糠床は毎日の手入れが重要です、しっかり管理すると美味しい手造りの糠漬けが出来ます。
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