「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」江戸の俳人・山口素堂(1642~1716)の作品
鰹の旬は年に2回あります。
春から初夏にかけての『初鰹』身は赤々と鮮やかなであっさりしているのが特徴です。
秋の水温の低下に伴い、三陸から南下してくる『戻り鰹』
戻り鰹は餌をたっぷりと食べて脂がのっていて『トロ鰹』なんて呼ばれ方もします。
鰹の中でも絶対外さない、ブランド鰹を紹介いたします。
勝浦の鰹(千葉)
当時から初鰹の基地として繁栄したのが勝浦です。
5月初旬、千葉沖が漁場になり、東京に近い勝浦が最良の水揚げ港になる。
近海産で漁場からも消費者へも近い勝浦の鰹は、鮮度抜群です!
すさみケンケン鰹(和歌山)
「ケンケン釣り」とは、小型の漁船の両側の釣り竿で一本釣りする漁法のこと。
特徴は1本1本釣りあげ、活〆血抜きをし氷締めした状態で市場に運ぶため鮮度抜群。
特に3月~5月の漁期が盛んでタタキよりも刺身がうまい。
土佐の鰹
地元で特に人気なのは、「日戻り鰹のタタキ」
『土佐のタタキ』は、燃え盛る藁の火の上で表面を焼き中は生の状態に。
それを厚めに切って青ネギ・にんにくスライスをドサッと散らしポン酢をたっぷり!
最高の土佐の一品!
枕崎の鰹(鹿児島)
枕崎の鰹料理は多彩で、刺身やタタキに始まり終わりが無い。国内有数の水揚げ量を誇っている。
残った刺身を漬け茶漬けにしたり、中骨に残った剥き身と血合いでニンニク味噌タタキにしたり。
内臓で酒盗を仕込み、カツオの頭を丸ごと塩ゆでした名物の『びんた料理』がある。
金華鰹(宮城)
金華サバ・金華ギンザケに次いで金華鰹もブランド化に成功!
厳しい審査基準
厳しい基準をクリアし、それを持続していくブランド維持の厳しい姿勢がみられる。
まとめ
鰹の生食は江戸時代に入ってからで、生食以外に重要な利用法は鰹節である。
鰹節は鹿児島県の枕崎が主産地で、手間暇かけ日本食になくてはならない鰹節を生産している。
他には、缶詰めや佃煮、ふりかけや調味料の原料となる。
鰹料理のレパートリーは大変豊富で余す所なく楽しめます。
好みの土地のブランド鰹を取り寄せて自宅で食べるのも、粋なものです。
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