鮭とは?
鮭とは、一般的には鮭科の中でも海洋生活に最も適したシロザケを指す。
春先に浮上した稚魚は河川では、川底の昆虫などを食べながら川を下り、沿岸で初夏まで過ごしながら、
動物性プランクトンを食べ水温の上昇と共に海に出る。
海で小さなイカや魚、動物性プランクトンを食べながら3~5年を過ごし、成熟の近くになった未成魚は南下し
生まれた河川に秋に戻る。
鮭は日本では秋に遡上し、その光景は秋の風物詩にもなっている。
この時期は秋アジと呼ばれ、ギリギリ婚姻色の出ていない状態のモノを指す。
その分類と呼び名も様ざまで、身質が一番美味しいとされている時期は婚姻色が全く出ていない春から夏でトキシラズ(時不知)と呼ばれ。
また、北海道沿岸でケイジと呼ばれる、生殖腺が極めて未発達で、外見から精巣か卵巣を識別できない更に若い個体がごく稀に出現する。
この呼び名の違いは成長段階の違いだけで、最も若いケイジ 半年後に成熟するトキシラズ 産卵の為に川に戻る秋アジで呼び分けられている。
鮭は遡上して淡水に入ると銀色から急激に赤紫色の婚姻色に変化し始める。
婚姻色の出た鮭はブナ・ブナケと呼ばれ雄は皮が厚くなり、雌はイクラに身体中の養分を移す。
身質は時間と共に身の赤みも薄くなり味も落ち始め、商品価値も下がる。
鮭にはアニサキスやサナダムシなどの寄生虫がいる可能性が高いため、生では食べられません。
ルイベのように冷凍し寄生虫の心配をなくしたものを、食べる方法もありますが、ほとんど加熱調理して食べられています。
サーモンとは?
サーモンはノルウェーから伝わりました。
生食用に養殖で育てられたモノを「サーモン」と呼びます。
代表的な品種はキングサーモン・アトランティックサーモン・トラウトサーモン。
チリやノルウェーからの輸入がほとんど、中には生の状態で輸入されるものもありますが、多くは冷凍された状態で輸入される。
国内でもご当地サーモンの養殖が盛んに行われるようになり、海のない山梨県や長野県でも豊富な天然水を利用し陸上養殖を行っています。
日本各地でニジマス・ギンザケ・サクラマスなど様々な品種を養殖しています。
長野県の信州サーモン(ニジマス)や新潟県の佐渡サーモン(ギンザケ)や青森県の海峡サーモンなどが有名
まとめ
鮭とサーモンの違いは、結論から言いますと。食べられ方と養殖で育てられたかの違い。
鮭・サーモン・鱒の明確を明確に区別するラインは明確には無く。
生食できるように寄生虫の発生しない環境で養殖されたモノをサーモン
養殖せず漁で捕獲し、寄生虫の危険性があるので生食しないモノを鮭と呼んでいます。
鮭・サーモン・鱒は全部サケ目 サケ科でおんなじです。
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