『マグロと日本人の歴史』昔は嫌われ‐今では高級品なマグロを解説。

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食材の豆知識
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マグロは日本の国民食

刺身やすしネタで常に上位にランクインし不動の人気です。

そんなマグロですが、少し前冷蔵庫がまだ無い時代では保存が難しく

あまり食べられず、まったく人気もありませんでした。

マグロは「万葉集」にも登場し

まぐろ→「しび」→「死日」

に通じ武士からは縁起が悪いと嫌われ、むしろ

「勝つ魚」→「かつお」→かつお

が縁起がいいと人気がありました。

マグロが高級品になった理由

日本ではマグロは縄文時代から食べられていました。

腐りやすいマグロは広く食べられず、人気もありませんでした。

江戸時代に「醤油」が普及、マグロの切り身を醤油に漬けて

保存性を高めた「漬けまぐろ」が開発され一般に食べられるように

大トロは「猫またぎ」

マグロ脂身の多い部位

トロ→中トロ→大トロ

脂が醤油を弾いて漬けにできなかったトロ

「魚が大好きな猫でもまたいで通りすぎる」

猫またぎとよばれ多くは捨てられていました。

高級品の国産の大トロとして普及したのは

冷蔵庫と保存技術が発達した戦後からなんです。

クロマグロ絶滅?

実は、クロマグロの絶滅が心配されています。1961年のピーク時には太平洋に15.6万トンのクロマグロが生息2010年にはなんと約1.1万トンと約40年間で1割以下に急激に減少!2015年には世界中でクロマグロの漁獲量を規制しクロマグロを保護する運動がはじまる2021年にはクロマグロは【絶滅危惧種】→【準絶滅危惧種】に少しずつですが回復傾向にあります。

養殖マグロも夢じゃない

クロマグロの生態は謎だらけで「養殖」は難しい

と言われてきました。

ところが、2002年に近畿大学の水産研究所

世界初の「完全養殖」に成功!

生育環境・エサの調整でより美味しいマグロを養殖する研究が進んでます

天然マグロに負けない美味しい養殖マグロも夢じゃありません。『完全養殖』が普及することでクロマグロの絶滅を避けることが出来るし

安心して美味しいマグロを食べることが出来ますね。

がんばれーー!

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