今日は、魚卵は身体にいいのか?という疑問に答えていきたいと思います。
魚卵と言えば、イクラやタラコ、数の子など、その豊かな味わいに魅了される人も多いでしょう。
しかし、魚卵はコレステロールやプリン体が多く含まれているので、食べ過ぎると痛風や高血圧などのリスクが高まるという噂もあります。果たして、魚卵は体に悪いのでしょうか?
実は、魚卵は体に悪いという噂は本当では無いんです!
魚卵にはコレステロールやプリン体も含まれていますが、それらの含有量が突出して多いわけではありません。
むしろ、魚卵にはビタミン、亜鉛、カルシウムなどの栄養素や、血液の流れを良くしてくれるEPA(エイコサペンタエン酸)や脳や目に良いDHA(ドコサヘキサエン酸)などの多価不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。
これらの成分は、悪玉コレステロールを減らしたり、中性脂肪を減らしたり、老化防止やがん予防などの効果も期待できます 。
イクラ
イクラとは、サケやマスなどの魚卵を塩漬けや醤油漬けにした食品です。
イクラという言葉は、ロシア語で『魚卵』の意味を持ちますが、日本ではサケ科の卵をばらしたものだけを指します。イクラは日本の秋の味覚として人気があり、イクラ丼や寿司などに使われます。
生筋子からイクラを作るには、熱湯の中に生の筋子を入れ、丁寧にひとつずつ解きほぐしてザルにあげる。テニスラケットのような目の粗い網にこすりつけると簡単に筋子をほぐすことができます。
サケは遡上して卵を産み、DHEやEPA、アスタキサンチンをすべてイクラに移して、自分もとの真っ白い魚に戻って一生を終える。生きてる時のエネルギーを全部イクラに託して死んでいく。そんなイメージです
なので、イクラはDHA・EPE・アスタキサンチンがたくさん含まれた『天然のサプリメント』と言っても大げさではないです。
タラコ
タラコの原材料となるスケトウダラは、北太平洋やベーリング海などの寒冷な海域に生息する白身魚です。
日本では主に北海道沿岸で漁獲されますが、近年は漁獲量が減少しており、国内産の原料はタラコ原料の10%程度になっています。そのため、日本ではアメリカやロシアから冷凍原料を輸入しています。輸入原料は品質も安定しており、量の調整も簡単です。
では、スケトウダラの卵巣がたらこに加工されるまでにはどんな工程があるのでしょうか?
タラコが出来るまで
1. スケトウダラを水揚げした後、卵巣を取り出します。卵巣は薄皮に包まれた魚卵が2つ入っており、「一腹」と呼ばれます。
2. 卵巣を塩水に漬け込みます。塩分濃度や時間は製品によって異なりますが、一般的には10%程度の塩水に1日から数日間漬けます。
3. 塩水から取り出した卵巣を水洗いし、水分を切ります。この時点で「塩たらこ」と呼ばれるものが完成します。
4. 塩たらこをそのまま食べる場合もありますが、さらに加工する場合もあります。例えば、焼いて「焼きたらこ」にしたり、唐辛子や調味料などで味付けして「辛子明太子」にしたりします。
数の子
数の子とは、ニシンの魚卵のことで、その見た目は黄色く美しい『黄色いダイヤ』とも呼ばれ、日本においては子孫繁栄や、お正月などの祝いの席には欠かせない食材である。
昔は国産ニシンが北海道などで多く水揚げされていたが、近年では漁獲量が減少し、アメリカやカナダからの輸入に頼るようになってしまった。
数の子の名前の由来
ニシンの魚卵である数の子の名前の由来は、その昔ニシンを『カド』と呼んでいたことに由来する。
カドの卵のことを『カドのコ』と呼び、だんだんと数の子と呼ばれるようになった説が有力です。
まとめ
これまで3種類の魚卵を紹介してきましたが、
魚卵はどれくらい食べても大丈夫なの?
魚卵は健康に悪いというイメージがあったかもしれませんが、調べていくとそれは間違いで、適度に食べれば非常に健康に良い食品だということが解りました。
基本的に卵と言う食品は鶏卵をはじめ、赤ちゃんを育てる栄養源になるので当然栄養価も高いです。なので過度に摂取しなければ健康に良いと食品と言えるでしょう。
魚卵を食べるときの注意点
では、魚卵を食べるときに注意するべき点は何でしょうか?
それは塩分です。
魚卵は日持ちしないものが多いため、塩分や発色剤などの添加物が多く含まれています。塩分の摂り過ぎは高血圧や糖尿病などの病気の原因になりますし、添加物も肝臓に負担をかけます 。
そこで、塩分の摂取目安量である1日6~7グラム以下に収めるためには、魚卵は1日1食、ご飯のお供に食べるくらいにしておきましょう 。
要するに、魚卵は栄養価が高く健康に良い食材ですが、塩分や添加物に注意して適量を楽しみましょうということですね。
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