『日本のブランド養殖魚はこれだ!』安心して刺身を食べられる理由を解説。

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食材の豆知識
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日本の漁獲量は1980年代に最高の1282万tを記録していらい減少の傾向で2016年に入るころには400万tほどの約1/3ほどに減少している。

世界の水産物の水揚げ量はと言いますと。2016年に『年間2億t』と右肩上がりで増えています。1990年以降「天然魚」の漁獲量は横ばいですが、養殖魚の生産が急増し倍増まで伸びていることがわかります。今後の私たちの生活に密接に関係ある「つくる漁業」について解説いたします。

寄生虫がほとんどいない

「アニサキス」は自然環境下で広く存在する寄生虫です。

多くの場合オキアミや小魚に寄生した「アニサキス」を捕食した魚を食べることで感染は起こります。魚を養殖する際に環境と飼料に気を付けて養殖すれば感染のリスクを下げることが出来きます

例えば鳥取県「お嬢サバ」は地下海水を利用した完全陸上養殖を実現、佐賀県「Qサバ」は人口孵化させた仔魚を稚魚から親魚に育て養殖する完全養殖の技術を用いることで「アニサキス」のリスクを限りなくにすることに成功している。

このように養殖技術を駆使した新たなブランドが誕生しています。

水産物の養殖はサーモン・ブリ・タイ・クロマグロなどの広く知られているものや、ホタテ・カキ・アサリ・ワカメなど貝類や海藻類も含みます。

エサが魚の品質向上を左右する

飼料を工夫することで魚の味にも良い影響を与えることが可能である。養殖が始まったばかりの時代は、イワシやアジなどの生餌が与えられたいましたが、魚粉の原料となるイワシの漁獲量の減少や養殖魚の品質向上の為に餌の品質向上に努め、現在の養殖餌の主流はこちら。
  • MP(モイストペレット)半生タイプで生餌・魚粉・魚油などを使用配合の割合やビタミンなどの栄養剤を加えることで魚の様子に合わせ餌を作れる。
  • DP(ドライペレット)乾燥固形タイプで魚粉・小麦粉・大豆油かすを利用、魚に合わせ配合でき形がしっかりしているので崩れずに魚が食べてくれるため海が汚れず環境にも良い。

魚粉はペルーやチリの沿岸域で漁獲されるイワシやアジが原料となっている。近年1㎏あたり120円で取引されていた魚粉の値段は300円まで高騰している。魚粉を使用しないより優れた餌の開発も進められています。

養殖魚に与える餌にその土地の特産物を加えることで『ブランド化』にも成功している。     魚は鮮度が重要で輸送や加工してから販売までにかかる時間が血合いや切り身の変色につながり見た目の悪さから商品価値がさがり高い値段が付きません。                    ミカン・カボス・レモンなど柑橘系フルーツなど抗酸化作用を持つフルーツを餌に加えるとことで、鮮度を保ち血合いの色合いを明るく保ち変色を抑え、魚臭さを抑える効果が期待できます。      他にもオリーブ・チョコレートなど与える餌が養殖魚の身質に影響することがわかっています。

天然魚と養殖魚のちがい

「養殖魚」とは魚を卵や稚魚のうちから養殖場に入れ水質や水温や餌を人の手で調整しながら育てた魚を指します。一方の「天然魚」は人の手の入らない、海や川で自然な育ち方をした魚を指します。

この育った環境が、天然魚と養殖魚それぞれの特徴を作り出しています。「天然魚」は身質が引き締まっており旬のころには脂がのり漁獲量も増えます。一方の「養殖魚」は旬の時期以外でも味が一定で保証され安定供給されます。

以前は養殖魚は天然魚よりも格下というイメージがありましたが、養殖技術の進歩により安全性・味わい共に天然魚よりも養殖魚が選ばれるケースも増えてきています。「コロナ禍で自宅で美味しいお刺身を食べたい!こんな時に是非試してみてはいかがでしょう!」

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